2011年9月13日(火)
- (2011年9月13日(火) 午後10時12分6秒 更新)
じいたんマンがやってきたのまき 4
﹁わたしはじいたんマンだ。そらのむこうからやってきたんだ。﹂
と、そのおとこのひとはむこうにいるなぞかけどうじにいっていました。
﹁みっちゃんのこたえられないもんだいをだして、いっしょうそうじとうばんにするとは、なんとひきょうなやりかただ。それならわたしももんだいをだすからそれにこたえてみろ。もしこのもんだいがとけたら、みっちゃんたちをそうじとうばんにするなりすきにするがいい。そのかわりとけなかったら、このもりをでていき2どともどってくるでない。﹂
じいたんマンがそういうと、
﹁わっはっはっはっは。わしにとけないもんだいなどこのよにないのだ。もうわしのかちにきまっておるわ。﹂
と、なぞかけどうじがじまんげにいいました。
﹁それがわたしのもんだいじゃ。﹂
﹁おまえはうそをついておる。﹂
と、じいたんマンがいいました。
﹁なんじゃとっ!わしはほんとうのことをいっておる。わしにとけないもんだいなどない。﹂
と、なぞかけどうじがおこっていいました。
﹁それではそのことのただしさをしょうめいしてみるがいい。﹂
﹁たとえばじゃ、おまえがただしいことをいうやつだとしよう。そうすると、ただしいことをいうやつが、とけるといっているので、まちがいなくとけるだろう。﹂
と、じいたんマン。
なぞかけどうじはここぞとばかりうれしそうにいいます。
﹁そうじゃろ。あたりまえじゃ。﹂
﹁しかしもし、おまえがうそをいうやつだとしよう。うそつきがじぶんがこのもんだいをとけるといっているのだから、とけないのにきまっているな。﹂
と、じいたんマンがいうと、
﹁わしはうそなどいってないぞ。﹂
と、なぞかけどうじがプリプリおこっていいました。
﹁このままでは、とけるとも、とけないともいえるな。さあ、とけるというならそのことをしょうめいしてみろ!﹂
じいたんマンはぴしっといいました。
﹁うっ、ううう・・・﹂
と、なぞかけどうじはうつろなめになり、いちもくさんににげていきました。
﹁じいたん。いや、じいたんマンありがとう。あのなぞかけどうじがだしたもんだいのこたえはなんなの。﹂
﹁こたえは7じゃ。これはかけざん、わりざんのもんだいでな、あの×はバツではなく、かけるじゃよ。﹂
﹁わたしのだしたもんだいはゲーデルというひとのふかんぜんせいていりのおうようでなぜったいにこたえられないもんだいじゃ。それより、おとうさんとおかあさんにだまってこんなところにくるなんて、むちゃじゃ。これからはだまってでかけてはいけないよ。﹂
﹁うん、これからはきをつけるよ。﹂
﹁きょうはわたしがおくっていってあげよう。﹂
じいたんマンはふたりと1ぴきをだきかかえると、しずかにうかびあがっていき、みっちゃんたちのおうちのまえまでつれていってくれました。
﹁では、さよなら。﹂
と、いってじいたんマンはおおぞらにむかってとびさりました。
ふたりと1ぴきはいつまでもながめていました。
︵じいたんマンがやってきたのまき おしまい︶
すごくおもしろかったですたれ〜
絵もすばらしい〜♪